ウェブのギモンのワークショップ「Re:見積もりどうやってる?」に参加した話
もう一ヶ月も前になりますが、「見積もりをやってみる」という面白そうなワークショップが開催されたので参加してきました。
ワークショップを主催している「ウェブノギモン」では、 ウェブ制作で発生する「ギモン」を持ち寄り情報共有するワークショップ型の勉強会が多く、勉強になるし面白いのでたまに参加してます。
内容
街にある小さなパン屋さんからの「自分のお店のホームページがないので作って欲しい!」という依頼に対してチームごとに見積もりを行ってみよう、というもの。
最低限の前提条件のようなものは設定されているものの、それ以外については各々のチームで仮定条件を決めてもいいとのことでした。
所属したチームの構成メンバー
- 「普段から見積もりをやっている」方が 1名(ディレクター)
- 「やったことがない訳ではないけれど、あまり経験はない」方が 2名(エンジニア/デザイナー)
- 「ほぼやったことがない」(私)が 1名(エンジニア)
という構成でした。 職種も違うし、経験値も違うしで、見積もりだけでなく色んな話ができて楽しかったです。
見積もりの方法
チームによって見積もりの方法は異なるようでしたが、私のチームでは大きく分けて4段階に作業を分けて見積もりをやってみました。
1. 仮定条件を決める
4人で1つの見積もりを出す上で、仮定条件がバラバラだと話がまとまらないのでいくつかあげることにしました。
一ヶ月前なのでほとんど内容は忘れちゃったんですが、、、
「長期的な案件として扱う可能性はほぼない、一回作りきりという設定にしよう」
という条件なんかがあった気がする。
2. どんなものを作るのかを決める
仮定条件を決めたら技術選定とページ構成について検討しました。
とはいえ、今回は小さなお店のウェブサイトという題材だったので候補としては以下の2つのみ。
WordPress とは迷ったものの、想定したサイトに必要なページが
- トップページ
- 商品ページ
- お問い合わせページ
(他にもあったかもしれない)
と、少ないものだったこと、拡張性は必要としていないことから WordPress は使わずに一から作ることにしました。
また、この段階で手書きの WF のようなものを書いたりして、チーム内で作ろうとしているものの認識を合わせたりもしました。
「SNSを活用したいパン屋さん、ということだけど instagram をイチから使いこなすのはハードルが高そうだから、すでに使っている Facebook を埋め込む& Facebook で使える便利機能を教えることにしようか」とか。
3. 総額のことを考えず、各項目ごとで金額を見積もってみる
「どんなサイトを、どうやってつくるか」が固まったところで、ひとまずは感覚的に項目ごとの金額を算出してみることにしました。
覚えている項目としては以下のようなもの。
- デザイン費用
- コーディング費用
- 保守費用(レンタルサーバー代ぐらい)
- 進行・管理費
- レクチャー代
チーム内の各メンバーで「自分で実装するなら工数はどのぐらいかな〜」というのを出し合ってみたりしました。
4. 総額を考慮して微調整し、最終的な金額を決定する
3 の段階では割と自由に金額を出していったのですが、「なんとなく」で決めた金額だと説得力がないので、改めてクライアントのことを考えて見積書を仕上げることにしました。
このときに私のチームが考慮したポイントは以下のようなものでした。
2つめに関しては見積書の見映え上の問題もあるけど、あまり綿密に工数を記載してしまうと「実装工数にバッファーがなさすぎてしんどい...」みたいなことになりかねないのでは?という話から調整することにしました。
最終金額
見積もり明細書の写メを撮り忘れてしまったので細かい金額は覚えていませんが、合計ではだいたい50万円ぐらいになる結果となりました。
他のチームの見積もり方法
ページ単位で見積もっていたり、WordPress で作っていたり、見積もり項目自体もバラバラで全てのチームが異なる明細にはなっていたものの、
大体のチームが 50〜70万円 ぐらいの金額としていました。
(ちなみに、実際に見積もりを出すときには「松・竹・梅」を用意しておくのがよいらしい)
感想・まとめ
参加する前は「自分に見積もりなんかできるのだろうか...」と思っていたんですが、とっつきやすい題材で&チームで考えたので楽しく、実践的に見積もりをしてみることができました。
実際の見積もり時にはもう少し色んな項目について検討したり、金額設定ももうすこし綿密に考えてみたりしないといけないとは思うけど、私のように経験値の低い人にとってはとても価値あるワークショップでした!